《书画释疑》二十二·静静高人气 悠悠若无事文/盛欣夫
画鱼未必像,但愿不失神。只求笔意到,简写出精神。
八大①墨鳞,神完气足,静静然有高人气,悠悠然却若无事。这就是文人画,又可谓大写意。漫不经心几笔,一蹴而就,轻松自然,似与不似之间,神情境界俱在。(凡大写意不等于文人画,文人画基本为写意画。)
笔墨手札之七十七。戊子撰,庚子蚕月崇德鱼公盛欣夫于甬上。
①八大(1626—1705),名朱耷,号雪个、八大山人,江西南昌人。清初画家。
魚を描くのに必ずしも似ている必要は
なく、ただ神韻を失わないようにするべし。
筆意だけを求め、簡潔に心を書く。
八大山人の墨鱗(水墨画の魚)は、完璧で、静かな人気があり、悠々としていてまるで何事もないかのようだ。これは文人画であり、また「大写意」とも言える。何も気にせず、いとも簡単に描くのだが、楽で自然で、似ると似ていないの間に神韻の境地がそろっている。(大写意は文人画とイコールではなく、文人画は基本的に写意画である。)
筆墨自書の七十七。戊子撰、庚子蚕月、崇徳魚公盛欣夫が寧波で。
款压轻重,不填空洞。
既忌孤立,亦勿挤众。
款字轻重,不越正文。穷双长款,不夺画面。位置择轻而不孤立,字体协调而不彰显。平稳和顺而相得益彰,轻重适度而互为佐衬,达到多一字嫌多、少一字嫌少那种合理自然。
笔墨手札之七十八。戊子撰,庚子暮春南津盛家木桥盛欣夫于甬上盛庄。
落款の重さを押さえ、穴を埋めぬ。
孤立を禁ず、主客転倒もならない。
落款の重さは本文を超えてはならない。長い落款は画面を奪わない。位置は軽く、孤立しないところを選び、書体は調和して目立たないようにする。穏やかに順応する。軽重を適度にして互いに引き立て合うようにする。一文字多くても少なくてもよくなく、合理的で自然にする。
筆墨自書の七十八。戊子撰、庚子晩春南津盛家木橋盛欣夫が寧波盛庄で。
印大不夺款,章小能压阵。
斜势轻角钤,工写随画定。
印与款协调统一,章不大于款字,与画面补缺增色,而不喧宾夺主。名章在上闲章在下,朱文在前白文在后。起首扁或长,压角欹或方。工楷章平静,写意对粗放。印泥朱砂好,章以少钤妙。
笔墨手札之七十九。戊子撰,庚子荒月桐乡迎凤新村墨耘楼主人盛欣夫。
押印が大きくても落款と争わず、押印が小さくてもおさえがきく。
斜めに軽い角度で捺印し、絵に従って決める。
押印と落款は調和して統一していなければならず、印鑑は落款より大きくてならない。画面と補いあって色を増し、主客転倒を起こさないように。名章は上、閑章は下にする。朱文は前に、白文は後にする。起首は扁または長で、角押しは欹て又は四角にする。楷書印は静かで、粗放に対して意味がある。印肉は朱砂のほうがよく、捺印は少ないほうがよい。
筆墨自書の七十九。戊子撰、庚子荒月桐郷迎鳳新村墨耘楼主盛欣夫。 用心去临古,用意来书写。
笔笔有古人,字字属自己。
用心临古,是为我用。我要用,我取舍,而非要我学搬砖头。用意书写,是我要写。写我字,由我定,而非要我写象谁谁。姜夔在《续书谱》中说:“大抵下笔之际,尽仿古人,则少神气:专务遒劲,则俗病不除,所贵熟习精通,心手相应,斯为美矣。”就是说,学古人,并非照搬。亦非仅学一家两家,而应博采众长,自行消化,成为自己的。再写时,笔底所流淌的就是自己,就是汲古法得以消化后的自己。换言之,每一笔有古人之法,每一字属自己制造。所谓创新,亦在其中矣。
笔墨手札之八十。庚寅撰,庚子夏首鱼公盛欣夫并书。
心を込めて臨古し、意を用いて書写する。
筆一筆に古人があり、字一文字がおのれに属する。
真剣に古人を模写するのは自分のためである。取捨選択して、完全に写すのではない。意図的に書くということは、自分が書きたいのであって、自分の字を書き、自分で決める。
書かされるのではないし、誰かの真似をさせられることもでもない。姜夔は『続書譜』で、「大抵下筆之際、尽仿古人、則少神気:専務遒勁、則俗病不除、所貴熟習精通、心手相応、斯為美矣。」(大体において、落筆の時は全て古人の法書を真似すれば、元気がなくなる。古人の法に精通し、心と手が一致して行動すれば、成功する。)と言っている。つまり、斯為美矣。」(大体において、落筆の時は全て古人の法書を真似すれば、元気がなくなる。古人の法に精通し、心と手が一致して行動すれば、成功する。)と言っている。
古人を学ぶ際には、そのまま学ぶのではないということである。また一家、二家だけを習うのでもない。広く学び、自分で消化すべきである。また書く時、筆から流れるのは自分のものである。古法を取り入れて消化した後の自分である。つまり、筆一筆に古人の法があり、字一文字が自分に属する。革新というものは、その中にもある。
筆墨自書の八十。庚寅撰、庚子夏初魚公盛欣夫記す。

盛欣夫,字甫之,号鱼公。堂号盛庄、梦斋、惕庐、子鱼堂。1949年1月(戊子除夕)生于浙江桐乡(崇德)盛家木桥。书坛名宿邹梦禅弟子,国家一级美术师。中国书法家协会会员,当代作家联会理事,中国武术协会会员,浙江当代中国画研究院副院长,宁波财经学院教授,宁波大学客座教授,政协海曙区第二、三、四届专家型特聘委员,海曙书画院副院长,中国渔业协会渔文化分会理事,宁波渔文化促进会艺术中心副主任,桐乡市书法家协会名誉主席,景德镇鱼画陶瓷研究院名誉院长,鱼公书院院长。
数十年躬读老庄,用心晋唐,意会晚明,深研楚简,独钟简草,书画自己。或书,或画,或文,或陶瓷绘,其实只为书画一件事,人生七成在笔墨。如是走来,乐在其中。曾获"中国书法百杰"称号、第二届中国书法兰亭奖•教育提名奖、嘉兴市人民政府艺术教育成果奖。鱼瓷作品与鱼类绘画双获农业部、中国渔业协会金奖。2019年,书画六件(组)入藏浙江省博物馆等。
主要著作有《甫之识联》《鱼谱》《鱼瓷》《国画蔬果鱼类技法丛谱》《行草十八要旨》《盛庄艺文)(独写人生》(书写入心》《鱼公书画集丛》等30余种。
格言:顺其自然 必有自我
作者の紹介
盛欣夫、字は甫之、号は魚公。堂号は盛庄、夢斎、惕廬、子魚堂。1949年1月(旧曆戊子年の大晦日) に浙江桐郷(崇徳) の盛家木橋に生まれた。書壇の名人でめり権威であった鄒夢禅の弟子で、国家一級美術師である。中国書法家協会会員、当代作家聊谊会理事、中国武術協会会员、浙江当代中国画研究院副院長、寧波財経学院教授、寧波大学客員教授、政協海曙区第二、三、四期専家型特任委員、海曙書画院副院長、中国漁業協会漁文化分会理事、寧波漁文化促進会芸術センター副主任、桐郷市書道家協会名誉主席、景徳鎮の魚の絵の陶磁器研究院名誉院長、魚公書院の院長です。
数十年にわたり老莊をひたすらに読み、晋唐の文化を体得し、明末の文化を理解し、楚簡(竹簡)の研究に動しみ、草書を専らし、自身を書画で表現してきた。書、画、文、陶磁器の絵をのすが、ただ書画に心をこめ、筆と墨の人生を歩んできたが、楽しさはその中にあった。かつて、「中国書法百傑」の称号を与えられ、第二回中国書法蘭亭賞·教育賞にノミネートされた。魚の陶磁器作品と魚類の絵画がいずれも農業部、中国漁業協会の金賞、嘉興市人民政府芸術教育成果賞を受賞。2019年、書と絵六点(組)が浙江省博物館などに所蔵品として収められた。
主な著作には、『甫之識聯』『魚譜』『魚磁』『国画野菜·魚類技法羲譜』『行草十八要旨』『盛庄芸文』『独写人生』『書写入心』『魚公書画集羲』等30余種がある。
格言:自然に従えば、必ず自我有い。
《本草对联释读》即将出版