《书画释疑》连载十四·认真临古 灵活取舍
认真临古,灵活取舍。辛勤练功,巧妙玩墨。
练就笔墨,既要苦练,又要巧劲。苦练在手臂,是实力。巧劲在头脑,是心志。唐人张怀瓘①说:“且一食之美,惟饱其日,倘一观而悟,则润于终身。”(《六体书论》)笔墨之道,先以手为主,后以脑为帅。两者兼之,方得书道。何谓玩墨,放松是也。
笔墨手札之四十三。庚子夏首鱼公盛欣夫于四明广德湖上。
①张怀瓘(生卒年不详),扬州海陵(今江苏泰州)人。唐书法家。
【日语译文】
真剣に古きを臨書し、柔軟に取捨する。
勤勉に修練し、巧妙に墨をあそぶ。
筆墨の道は、ひたすら修練するだけでなく、巧みさ、要領も必要だ。腕の修練で磨くのは実力である。巧みさは頭の中にあり、心志でもある。唐の張懐瓘は、「且一食之美、惟飽其日、倘一觀而悟、則潤於終身」(しかも一回の食事で満腹になっても、おなかがすかないのは一日だけだが、その方法を身につければ一生の受益が可能となる)(『六体書論』)と言っている。筆墨の道は、まず手を主とし、後は脳を帥として、両方を兼ね備えて初めて書の道を得ることができる。墨を遊ぶとは、リラックスすることである。
筆墨自書の四十三。庚子夏首魚公盛欣夫が四明広徳湖で。
墨由笔生,线因墨象。
画法墨法,主在笔法。
纸上耕耘,关键在人。清代包世臣①在《艺舟双楫》中说:“然而画法字法,本于笔,成于墨,则墨法尤书艺一大关键矣。笔实则墨沉,笔飘则墨浮。”说到底,还是笔。功夫在笔,心力在人。
笔墨手札之四十四。庚子小满甫之盛欣夫于宁波四明山下。
①包世臣(1775—1855),字慎伯,安吴(今安徽泾县)人。清书法家。
【日语译文】
墨は筆より生まれ、線は墨で形作られる。
画法と墨法は、主に筆法にある。
紙の上でのポイントは人である。清代の包世臣は『芸舟双楫』中で、「然而畫法字法、本於筆、成於墨、則墨法尤工書藝一大關鍵矣。筆實則墨沈、筆飄則墨浮。」(書画の技法は、主に筆を使うことにあり、効果は墨に現れる。つまり、墨法は書法のキーポイントである。筆がしっかりしていると墨が着実なものとなり、浮くと軽々しいものとなる。)と言っている。やはり筆は大切である。技量は筆にあり、心力は人にある。
筆墨自書の四十四。庚子小満甫之盛欣夫が寧波四明山下で。
笔墨境界,
在乎神骨。
清梁巘①在《学书论》中说:“学古人书,须得其神骨、魄力、气格、命脉,勿徒其貌似而不深求也。”若无神骨,便无境界。如何达到神骨之境界,就在速度、浓淡、轻重之间。实乃在学、在练、在思、在悟。概言之,在功夫矣。
笔墨手札之四十五。庚子朱月鱼公盛欣夫于甬上盛庄。
①梁巘 (1710—1788 年后 ),字闻山,号松斋,安徽亳州人。清书法家。
【日语译文】
筆墨の境地は
神骨で決まる。
清の梁巘は『学書論』で、「学古人書、須得其神骨、魄力、気格、命脈、勿徒其貌似而不深求也。」(古人の書を学ぶに、肝心な点は神骨であり、表象だけ求めてはいけない。その法度、勢い、生命力はすべて筆墨の内包にあって、この内包は一定の深さにならなければ触れられない。)と言った。神骨がなければ境地はない。では、どうすれば神骨の境地に到達できるのだろうか。そのためには、スピード、濃淡、軽重が大切である。学び、習い、考え、悟るのである。概して言えば、工夫である。
筆墨自書の四十五。庚子朱月魚公盛欣夫が寧波盛庄で。
纸墨渗洇,水墨相彰。
笔墨之间,寻找自然。
用水巧时,层次气韵,有若自然。用水滥时,墨猪无栏,收拾也难。看看古人怎么说:“用水墨之法,水散而墨在,迹浮而棱敛,有若自然。”(卢携《临池诀》)这就需要功夫,用墨之实践,懂纸之性能,用水之适度,运笔之速度等等的有机协调。凡事合理,如出于自然。
笔墨手札之四十六。己亥撰,庚子农月鱼公盛欣夫于甬上香雪路盛庄。
【日语译文】
紙墨がにじみ、水墨が互いに融合。
筆墨の間に、自然を探す。
水を上手く使えば、段差、雰囲気が自然になる。水が多過ぎると柵がない墨猪のようになり、修正も難しくなる。昔の人は、「用水之法、水散而墨在、跡浮而棱斂、有若自然。」(水の用い方は重要で、水が外に滲んで墨が安定し、筆跡が浮動して辺角が現れなければ、自然天成の効果がある)(盧携『臨池訣』)と言っている。このためには、墨の実践、紙の性能、水の適度さ、運筆の速さなどの有機的な調和が必要だ。何事も自然からいずるように合理的でなければならない。
筆墨自書の四十六。己亥撰、庚子農月魚公盛欣夫が寧波香雪路盛庄で。


盛欣夫,字甫之,号鱼公。堂号盛庄、梦斋、惕庐、子鱼堂。1949年1月(戊子除夕)生于浙江桐乡(崇德)盛家木桥。书坛名宿邹梦禅弟子,国家一级美术师。中国书法家协会会员,当代作家联会理事,中国武术协会会员,浙江当代中国画研究院副院长,宁波财经学院教授,宁波大学客座教授,政协海曙区第二、三、四届专家型特聘委员,海曙书画院副院长,中国渔业协会渔文化分会理事,宁波渔文化促进会艺术中心副主任,桐乡市书法家协会名誉主席,景德镇鱼画陶瓷研究院名誉院长,鱼公书院院长。
数十年躬读老庄,用心晋唐,意会晚明,深研楚简,独钟简草,书画自己。或书,或画,或文,或陶瓷绘,其实只为书画一件事,人生七成在笔墨。如是走来,乐在其中。曾获"中国书法百杰"称号、第二届中国书法兰亭奖•教育提名奖、嘉兴市人民政府艺术教育成果奖。鱼瓷作品与鱼类绘画双获农业部、中国渔业协会金奖。2019年,书画六件(组)入藏浙江省博物馆等。
主要著作有《甫之识联》《鱼谱》《鱼瓷》《国画蔬果鱼类技法丛谱》《行草十八要旨》《盛庄艺文)(独写人生》(书写入心》《鱼公书画集丛》等30余种。
格言:顺其自然 必有自我
作者の紹介
盛欣夫、字は甫之、号は魚公。堂号は盛庄、夢斎、惕廬、子魚堂。1949年1月(旧曆戊子年の大晦日) に浙江桐郷(崇徳) の盛家木橋に生まれた。書壇の名人でめり権威であった鄒夢禅の弟子で、国家一級美術師である。中国書法家協会会員、当代作家聊谊会理事、中国武術協会会员、浙江当代中国画研究院副院長、寧波財経学院教授、寧波大学客員教授、政協海曙区第二、三、四期専家型特任委員、海曙書画院副院長、中国漁業協会漁文化分会理事、寧波漁文化促進会芸術センター副主任、桐郷市書道家協会名誉主席、景徳鎮の魚の絵の陶磁器研究院名誉院長、魚公書院の院長です。
数十年にわたり老莊をひたすらに読み、晋唐の文化を体得し、明末の文化を理解し、楚簡(竹簡)の研究に動しみ、草書を専らし、自身を書画で表現してきた。書、画、文、陶磁器の絵をのすが、ただ書画に心をこめ、筆と墨の人生を歩んできたが、楽しさはその中にあった。かつて、「中国書法百傑」の称号を与えられ、第二回中国書法蘭亭賞·教育賞にノミネートされた。魚の陶磁器作品と魚類の絵画がいずれも農業部、中国漁業協会の金賞、嘉興市人民政府芸術教育成果賞を受賞。2019年、書と絵六点(組)が浙江省博物館などに所蔵品として収められた。
主な著作には、『甫之識聯』『魚譜』『魚磁』『国画野菜·魚類技法羲譜』『行草十八要旨』『盛庄芸文』『独写人生』『書写入心』『魚公書画集羲』等30余種がある。
格言:自然に従えば、必ず自我有い。